約２週間ぶりの日記

東北地方太平洋沖地震において被災された皆様におかれましては
心よりお見舞いを申し上げます。




３月１１日。

普段と何ら変わらない職場にて


・・・あれ？　揺れてる？


最初はそんな感じだった。

俺は職場の自分の机の椅子に座っていた。
ゆらゆら左右に揺れているような奇妙な感覚だった。


気のせいじゃないよな・・・と思ったとき
隣の席のＩさんが「揺れてますよね？」と言った。
「うん、揺れてるね」と俺が答え終えたかどうかのとき

それまでの緩やかな揺れはフェイントだったかの如く
桁違いに凄まじい振動が来た。



職場で見たテレビには信じ難い光景が映し出されていた。



ＪＲをはじめ、各線軒並み停まっているらしい。
普段、俺が利用している私鉄はとにかく停まらない。
有事で多少ダイヤが乱れることはあっても
「意地でも停まらねぇ」と言わんばかりに停まらない。

ＪＲの回避交通手段としていつもより混むかもしれないけど
今日も機能しているのではないだろうか・・・ぐらいに思っていたけど
この日ばかりは運行停止していた。



職場から自宅までの暗くて歩き慣れない道を
何度か迷子になりかけつつも
基本、線路沿いに２時間歩いて帰った。

自宅のそばの街灯や家々の照明は点いていたことで
停電ではないことを知り、少しだけホッとした。



玄関の鍵を開けて、部屋の蛍光灯を点ける。

テレビは無事だったが居間は足の踏み場が無かった。


２つある本棚のうち、ひとつが急角度に傾いていた。
本棚の手前の、腰ぐらいの高さのＣＤラックに引っかかったおかげで
完全には倒れこそしなかったものの
本棚に収めてあった多数の本、ＣＤ、ＤＶＤなどは
部屋の中央のちゃぶ台の上や周りに激しく雪崩っていた。
ブチ撒けられたという表現がぴったりだった。


パソコン机も大変なことになっていた。
小物類は全て椅子の周りに散乱。

本棚から投げ出された本や書類と、
パソコン机から落ちたものが混ざり合って
何処に埋もれたのやら、コードレスのマウスが見当たらない。
ヘンな角度に傾いていたモニターの裏では
外付けＨＤＤが横倒しになっていた。

流しの洗剤やポットも吹っ飛んだように倒れていた。

寝室の本棚からベッドの周りに飛び出している本の数々。
タンスの扉も大きく開いていた。
おまけに洋室の窓も半分ぐらい開いていた。


背広から部屋着に着替えて片付けに取り掛かった。


ある程度まで片付け終えたのは深夜帯だった。


また大きい揺れが来たらと思うと寝る気にはならなかった。
あんなにでかい揺れはもう来ないように思うけど、来ないとは限らない。
現に体に感じる余震は続いている。


さて、じゃあどうするか・・・と一息ついたところで
ふと携帯を見ると、複数のメールの着信があった。

少なくとも自宅に到着したときまでメールの着信は無かった。
夕方から夜にかけて送られてきたものだったが
着信時間が前後していたりもした。
片付けている間、テレビでやっていた地震の速報によれば
電話が通じにくくなっているらしい。
おそらくその影響で、メールの着信も大幅に遅れたのであろう。

地震の直後に送っていた両親宛てのメールの返事も着ていて
無事であることが判明。
ＦＦ１１のフレさん達から「大丈夫？」という内容のメールも何通かあった。
本当にありがたかった。



あの地震から１０日が経つ。
俺が住む地域も計画停電に含まれている。
近所のお店では食料品や電池、ティッシュだとかが品切れ気味である。

俺にしても「ああ　そろそろお米買わなきゃだな」思っていた矢先の地震だったのだ。


そして昨日の土曜日の朝。
普段より早起きして
近所のスーパーの開店時間１０時前に行った・・・と思いきや
実は９時からの開店であり、俺が行ったときには既にお米は売り切れ。

冷凍庫の食パンも心細かったし、お米も売ってないし・・・と
食パンのコーナーの前に行くと
そこには「食パンはお１人様２つまで」という注意書き。

その翌日である今日、日曜日。
９時の開店１５分前から近所のスーパーの入り口に並び、
やっとお米を買えた。


震災の被害は続いている。

俺の頭の悪い内容のブログを
いつもの調子で更新するのはどうなんだろうと思いもしたけれど
過度の謹慎もどうかと思う。
震災の前の記事がドッサリ貯まっている。
くだらない内容だがＦＦ１１での俺の歩みの記録でもある。

なので、それらの日記を載せる前に
震災に関するものを載せた次第であります。